アニメ「風の谷のナウシカ」
第14号「風の谷のナウシカ」

環境破壊への強いメッセージ。
このアニメ映画を思い出すとまずはそうしたイメージが強くなる。
私のような映画を評論する立場でもない小物がこのアニメ映画について語るのもおこがましいのだが、好きなアニメなので語らせていただく。
物語は説明するまでもない。「火の七日間」と呼ばれた生物兵器「巨神兵」が七日で世界を焼き尽くした後、巨大化した虫と人に害を与える毒物を発する植物が蔓延した世界で、辛うじてしがみつく人類。
主人公ナウシカが住む風の谷は毒物を発する植物が生息しない小さな村である。そこにある日、虫に襲われた巨大飛行船が落下、積み荷はなんと「火の七日間」の後に化石化したと思われていた「巨神兵」の卵であった。
この物語を映像化する際、集められたスタッフは後に「スタジオジブリ」を制作する運びとなるのだが、この時はまだジブリは誕生していない。
だからかもしれないが、制作体勢が整っていない中で制作されたこのアニメ映画、観る度に思うのが、凄まじい熱意、迫力が感じられる。
コメディ要素がないのでシリアスで重たい作風だからかもしれないがスクリーンに収まりきらない、溢れ出てくるエネルギーをこの作品からは感じるのである。
きっと今まで制作されてから古さを感じないように、これからも永遠にアニメのみならず、エンターテイメント界に残り続けるであろう作品には間違いない。
観たことのない方はあまりいないとは思うが、観たことのない方は生涯に一度は目にして損はしない作品である。
http://www.ntv.co.jp/kinro/lineup/20120511/
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