アニメ:僕のヒーローアカデミア
毎度様です、ジンでございます。
本日のアニメブログは、大人になった昔の子供たちにこそ見て欲しいこのアニメ。
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第96号「僕のヒーローアカデミア」
少年時代、あこがれの大人というのは漠然とだが頭のなかに目標として存在していた。
しかしいつしか憧れの場所に立てないことを知り、いつしか妥協する大人になっている自分に気づく。それが大人になるということなのかもしれない。
目の前で誰かが倒れたとき、助けを求めたとき、関わり合いになったら面倒だと誰もが見て見ぬふりをしてしまう。
大人になった時、私はそうしたもっとも嫌っていた大人になっていたことに気づいた。
そんな時、このアニメと出会った。
物語は人類が特殊な個性、能力を発揮できる世界。特殊な能力を使用して犯罪を犯すものを捕まえるヒーローが世界の憧れとなっていた。
緑谷出久は子供の時からヒーローの中のヒーロー、オールマイトに憧れ、いつかその舞台に立つことを夢見ていた。
しかし彼が四歳の時、現実は彼の夢を打ち砕いた。まれに産まれる無個性の人間。つまり彼にはなんの能力も備わっていなかったのである。
彼は四歳の時に自分が無力な人間だと突きつけられ、涙した。そして母親に尋ねる。
「僕もヒーローになれるかなぁ」
出久の母はただ彼を抱きしめ、ごめんなさい、としか言えなかった。
それから年月が経ち、中学生になった出久は、ヒーローの登竜門たる雄英学園入学を希望するも、ヒーロー専門校である雄英学園に入れるはずが無い、と周囲からは馬鹿にされていた。
そんな時、彼は偶然、オールマイトと出会う。そして彼に問いかける。
「無個性の僕でもヒーローになれますか?」
が、オールマイトは彼が無個性なのをしり、難しいと答えた。
落ち込む出久は、オールマイトが追いかけていた敵と偶然遭遇、手を出せないヒーローたちが呆然とする中、彼は突然、走り出してしまう。
そこへ見ていたオールマイトが助けに入り、彼は命を拾う。
その帰り道、お礼も言えなかった出久はオールマイトに、もう会うことも無いだろうと思っていた。
と、そこへオールマイトが現れる。
そして出久は再び問いかける。
「無個性の僕でもヒーローになれますか?」
オールマイトは答えた。
「ヒーローなった人間たちには共通点がある。誰かが助けを求めている時、自然と体が動いた、と。君はヒーローになれる」
それを聞いた出久はその場で泣き崩れ、お母さんにあの時言って欲しかった言葉はこれだったんだ、と心の中で呟いた。
そしてオールマイトは彼に力を与える。彼の力は他者へ同じ能力を与えられたのだ。
そこから彼の特訓の日々が始まる。
この物語を毎週見る度、自然と涙が溢れてくる。人に認められること、絶望していた夢が実現する実感、そしてスタートラインにすら立てないと思っていた自分を認め、導いてくれた人。
そうした人たちと出会う主人公に、私は感情移入してしまう。
出久は学園の試験でロボットを破壊してポイントを稼がなければならないところを、1ポイントも稼げなかった。
しかし破壊してもポイントがもらえない巨大ロボットの出現の際、誰もが逃げる中、同じ受験生が逃げ遅れているのを見て、彼は前へ踏み出す。そして一撃のもとに巨大ロボットを破壊してしまった。
ポイントが取れないまま受験は終わるが、学園の教師となるべく招かれたオールマイトは彼を合格だという。
ヒーローは誰かを助けるために体が動く。試験のもう一つの判断ポイントはそこにあった。
出久はポイントは0だったが、誰かを助けるために動いたことは高ポイントとして換算された。
オールマイトはいう。
「きれい事けっこう。ヒーローはきれい事を言い切る職業だ」
これを聞いた時、妥協する大人になった自分に言われたような気分になった。
少し個人的な思いが強い今回のブログはこの辺にしておきます。
この物語は大人になった人にこそ、見ていただきたいアニメになっている。
原 作:堀越耕平
出 版:集英社
掲 載:週刊少年ジャンプ
アニメ監督:長崎健司
アニメ製作:ボンズ



第1巻は完売するほどの人気。これ、本気で面白い。 
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